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【令和9年度予算案】園長・理事長・先生方必見!総額2.7兆円の保育予算から読み解く、これからの園経営と現場支援の全貌

【令和9年度予算案】園長・理事長・先生方必見!総額2.7兆円の保育予算から読み解く、これからの園経営と現場支援の全貌

こども家庭庁から「令和9年度予算概算要求の概要(保育関係)」が公表されました。全体の概算要求額は前年度増となる2兆7,221億円に上ります。少子化や人材確保など園を取り巻く環境が変化する中、国がどのような支援策を用意しているのか、現場の課題に合わせた5つのテーマで解説します。

人材の確保・定着

現場を支える保育士の確保と定着に向け、処遇改善や経済的支援が引き続き盛り込まれています。

  • さらなる処遇改善の検討:民間給与の動向等を踏まえ、さらなる処遇改善の検討が進められます。
  • 保育補助者雇上強化事業:清掃や準備などの周辺業務を分担できる補助者の雇い上げ費用が補助されます。
  • 保育士宿舎借り上げ支援事業:採用5年以内の常勤保育士等を対象とした宿舎借り上げ費用の一部(月額上限等あり)が補助されます。

【現場での工夫とポイント】
近年はスマホネイティブ世代の若い先生が増えています。国の制度を活用して業務負担を軽減しつつ、1年目の先生でも直感的に扱いやすく、自信を持って保育・指導を行えるデジタル教材(「すてむくらぶ」等)を取り入れることで、若手の活躍の場が広がり、早期離職を防ぐ土台となります。

現場の負担を減らす「保育DX」と補助金の活用

日々の事務作業を効率化し、子どもと向き合う時間を確保するためのICT化支援が強化されています。

  • 保育所等におけるICT化推進等事業:登降園管理や保護者連絡、キャッシュレス決済などのシステム導入費用や翻訳機等の購入費用が補助されます。
  • 保育業務施設管理プラットフォームの活用:給付請求や監査書類提出のデジタル化・標準化により、自治体とのやり取りにおける事務負担の軽減が期待されています。

【あわせて読みたい関連記事】
園のICT化や加算申請の仕組みについては、こちらの解説記事もご覧ください。
👉 保育ICT推進加算とデジタル教材の活用について

安心・安全な園づくりのための施設・設備支援

子どもの命を守る安全対策や環境整備に対し、具体性のある設備投資補助が用意されています。

  • 保育環境改善等事業(安全・熱中症対策):午睡センサーなどの見守り機器や、性被害防止対策のための設備・備品購入が補助対象です。また、熱中症対策としての冷房設備設置のための改修等も含まれます。
  • 就学前教育・保育施設整備交付金:防音壁の整備や防犯対策の強化、老朽化への対応など、施設整備にかかる経費が幅広く支援されます。

多様化するニーズへの対応

地域社会の変化に伴い、多様な預かりや配慮を必要とする子どもたちへの支援策が充実しています。

  • 小規模多機能・放課後児童支援事業:園の空きスペースなどを活用し、10人程度の小規模な放課後児童預かり(学童保育)を一体的に実施する場合、人件費や設備費が補助されます。
  • インクルーシブ保育の推進:医療的ケア児を受け入れるための看護師配置や専用備品の購入補助、外国籍家庭の子どもに対する多言語サポート職員の配置が支援されます。

【学童保育導入・クラスづくりのポイント】
園の空きスペースを活用した学童保育の開設をご検討中の方は、サービス概要をまとめたチラシをご参照ください。
👉 【PDF】学童保育向けサービス概要チラシ
また集団活動においては、特性のあるお子さんでも周りの子どもたちと一緒に無理なく参加できる教材や工夫を取り入れることで、誰ひとり取り残さないインクルーシブな保育環境をつくることができます。

子どもたちの成長を支える「保育の質向上」

子どもの豊かな発達と主体的学びを保障するため、指導体制や自己評価の取り組みが手厚くサポートされています。

  • ミドルリーダーの育成と園内研修:「ミドルリーダー活躍による保育の質向上推進事業」を通じ、園内研修や公開保育を企画できる中堅保育士の育成が支援されます。外部有識者を招いた研修費用なども補助対象です。
  • 第三者評価の活用と改善:保育実践の見直しや改善につなげるため、第三者評価の仕組みを改善し、質の向上を図るモデル事業が実施されます。

国の方針は、ICTや補助スタッフの手を借りて業務を効率化しながら、生まれた時間で「一人ひとりの子どもに応じた手厚い保育」を実現することを求めています。各種補助金の活用については管轄の市区町村窓口等へ確認のうえ、自園の先生方や子どもたちにとって最適な環境づくりにお役立てください。