【全国学力・学習状況調査結果】保護者の「スマホ不安」にどう答える?ICTへの自信と学びの傾向
文部科学省の「令和6年度 全国学力・学習状況調査」において、調査結果が公表されました。今回の調査では、子どもたちの「ICT活用」と「学力」の関連性が見えてきました。
「スマホ育」という言葉もありますが、保護者から子どものスマホ利用について相談をうける事も増えてきました。「子どものうちからデジタルは早いのでは?」——その疑問にお答えできるように、本記事では、今回の調査データから読み解く「ICTとの適切な付き合い方」を解説します。
スマホは「持たせない」より「ルールを守って使う」
データを見ると、興味深いことが分かります。スマホを全く持たない子どもより、ルールを決めて短時間利用に抑えられている子どもの方が、学力テストの平均点が高いのです。このことから、「スマホ=悪」と決めつけて完全に遠ざける対応は、必ずしも適切とは言えません。むしろ、ルールを守る「自己管理能力」を養うことが、好ましい学習習慣や学力の向上につながると考えられます。

出典:国立教育政策研究所「全国学力・学習状況調査」のデータを基に作成
「ICTを使いこなす自信」と学力の高さの関連性
「プレゼン作成」や「情報整理」など、”ICTを使いこなせる自信がある”子どもほど、学力テストの平均点が高い傾向が見られます。しかも、この傾向は小中学校の全教科で確認されています。このICTへの自信の背景には、能動的な活用体験があると考えられます。単なる動画視聴ではなく、ICTを「考えを形にする道具」として使ってきた経験です。

出典:国立教育政策研究所「全国学力・学習状況調査」のデータを基に作成
家庭環境による格差を緩和できる可能性
家庭にある本の冊数などの環境に関わらず、ICTへの自信が高いグループほど平均点が高い傾向にあります。特に注目すべきは、本が少ない家庭環境の子どものデータです。ICTへの自信が高い場合は、本が多くて自信がない子どもと、同等以上の平均点を示しています。つまり、早期からICTを用いた成功体験を重ねることが、家庭環境に依存しない自信の土台となり、学力を後押しする可能性が示唆されています。

出典:国立教育政策研究所「全国学力・学習状況調査」のデータを基に作成
幼児期の「能動的なICT体験」がもたらす土台づくり
小・中学生で生じるICTに対する自信の差は、実は幼児期のアプローチから始まっています。幼児教育において重要なのは、タブレットを動画視聴などの「消費する道具」として終わらせないことです。自分の考えを表現する「創造する道具(アウトプットの道具)」として子どもの可能性を広げていきましょう。ICT教育を通した試行錯誤は「できた!」という達成感を生みます。そして、こうした幼児期の能動的な体験が、将来の「ICTを使いこなす自信」につながる大きな土台となります。
まとめ:保護者の「スマホ不安」にどう答えるか
本記事が、保護者からスマホ利用に関する相談を受けた際の一助となれば幸いです。とはいえ、家庭でルールを守って使わせることは、ご苦労も多いかと思います。
重要なのは、デジタルツールを遠ざけるのではなく、成功体験を通して「使いこなす自信」を育む姿勢です。
「すてむくらぶ」のICT教育は、こうした自信の土台づくりを支えます。実際に、「家庭ではスマホを触らせていないが、園での体験は貴重だと感じる」という保護者の声も寄せられています。ぜひ、選ばれる園づくりの一環として、導入をご検討ください。

