木田幼稚園|プレゼン力を高め、創造性豊かな人間に

木田幼稚園|プレゼン力を高め、創造性豊かな人間に

木田幼稚園の特色

愛知県あま市に位置する木田幼稚園様。子ども一人一人を大切にしていくため小規模園という形で運営されています。60名の園児に対してスタッフ35名という手厚い人員で、質の高い素晴らしい教育を展開され、下記のことに重きをおいて保育に取り組まれています。 ①日本の伝統文化を世界に発信できるような人間に育てる お茶・日本舞踊・合気道などを取り入れ、子どもが海外に行った際に、これらを発信しミュニケーションツールにしています。 ②バランスの良い教育 音楽、造形、体育、食育といったバランスの良い教育を行い、五感を育てるプログラムを実施しています。 ③世界に通じる国際人の育成 一流のものに触れ、一流の人に接する。 肌で感じる教育を展開。教師たちへは「品よく上品に教養高く」と指導しています。

導入経緯

Q. ご導入のきっかけを教えてください

海外では、国主導でのプログラミング教育、ICT教育を行っているところもある中、日本はその点に関してとても遅れています。小学校からでは遅く、幼児期からプログラミングを学ぶ必要性があると考え、導入に至りました。プログラミングは言われたものを作るのではなく、自分で作ったものをプレゼンするものです。従来の日本の教育とは違って、プレゼン能力を高め、創造性豊かな人間になることが今後より一層重要になってくると感じています。

Q. 数あるプログラミング教室の中で弊社を選んで頂いた理由は何だったのでしょうか?

他の会社のものも幾つかみましたが、当時導入する上ですてむくらぶが一番良いソフトを取り扱っていると思ったからです。

導入後の様子

Q. 実際やってみて子どもたちの様子はいかがでしたか?

タブレットを使うということが決定した時点で、お家でもタブレットやスマホを触ったことがあるという子がほとんどでした。始めから子どもの興味・関心は高く、とても魅力的にうつっていたようです
「今日もタブレットやるの?」「スクラッチジュニア早くやりたい!」といつもワクワクした気持ちで取り組んでくれています。自由に考えることが得意な子もいれば、中には難しいと感じる子もいる中で、皆がプログラミングを楽しんでいる様子が伺えます。

友達のものを見て盗んだり自分で考えたりと、ブロックを組み立て好きなキャラクターを動かすことを思い思いに楽しんでいます。また、1年を通して、「発表する力」が大きく培われたと感じています。自分の思いや作った作品をアウトプットし「私はこう考えた」と言葉にできる子が増えました

Q. 子どもの具体的なエピソードを教えてください

始めは何も分からない状態でスタートし、まずはタブレットの使い方を覚えるという段階から、少しずつ操作に慣れていきました。保育士が「これを作りましょう」と一言声をかけると、そこから子どもの発想が膨らみ、「〇〇ちゃんが鬼ごっこやってるんだったら私はかくれんぼの作品作ろうかな」と言って積極的に取り組み始めます。

「ぼくはこう考えたよ」「バスケットボールの中にボールを入れるんだ」など、自分の考え、発想を持ち、どんどんと思いを形にしていく様子が見られます。始めた当初と比べ、自分が作りたいものをイメージし、背景や道場人物、動きなどを考えられる範囲が広がり、子どもの成長をすごく感じます

始めは苦手意識のあった子や正解を求めてしまっていた子も、何度か繰り返しやっていく中で変化がありました。苦手意識がなくなり、「自分なりに作ってもいいんだ」と思えるようになった園児たち。そんな姿を見ると、教師もとても嬉しく感じます。一人一人の感性もにじみ出て、どんどん発想が発展的になり、自由に作品を作り上げる様子が純粋に素敵だなと感じています

Q. 保護者の反応はいかがでしたか?

導入当初から、今後プログラミングが大事になっていくということをお伝えし、ご理解頂いています。
タブレットを持っているご家庭だと、それを開いた時に「スクラッチジュニアないの?」と聞かれる程、子どもにとって魅力あるものだと伺っています。中にはプログラミングが大好きで家でも勉強している子がいます。

また、保育参観を年に一度開催しており、初めてお子さんの様子をご覧になった時はとても驚かれていました。「こんな風に組み立てができるんですね」「お家ではYoutubeを開く事しかやっていないけれど、タブレットを使ってこういった発展的な学びができるんですね」と深く感心されていました

Q. やってみて大変だったことはありますか?

全体で足並みを揃えていかないといけないのでそこが大変でした。できる子はどんどん突っ走って進んでしまうし、苦手な子が嫌になってしまってはいけないので一人一人の様子を見ながら対応していきました。

タブレットの電源をつける、消す、アプリを起動させる、といった始めのところから、皆が興味をもっていけるように工夫して進めています。始めは大変ですが、数か月経つとこちらが教えなくても子ども自らやるようになります。子ども同士で教え合う姿もあり、成長を感じます。

今後の展望

Q. 最後に今後の展望をお聞かせください

今の社会はプログラミングが第一と言われるほど、重要なものになっています。それゆえ、それを「苦手」とか「やりたくない」ではなく、「楽しい」、「学んでいきたい」と思えるようになってもらうことです。そして、本園のみならず社会や生活の中で普通にプログラミングができる環境が整えられる事を願っています。