プログラミング指導者の見た子どもの輝く瞬間|園児の変化と創造力に驚きの声!
プログラミングを教える喜び
Q. 現在2園の子どもたちにプログラミングを教えて頂いていると思うのですが、プログラミングを教える喜びを教えてください。
全くやったことのないものができるようになることや、子どもの成長が見られることが一番の喜びで。
「プログラミング楽しい!」という言葉を直接聞けることがすごく嬉しいですし、自分の思っているところを形にしていく過程を見られることがとても面白いなと感じます。
子どもたちは本当に可愛くて素直なので、自分自身も素の自分のままでぶつかることができています。
実際に教えてみて
Q. 子どもと接する上で大切にしていることは?
一番大切にしていることは、楽しく明るく授業を行うことです。
やっぱり子どもって楽しいからこそ好きになるし、そこから伸びていくと思うんです。義務感や、やらされているという感覚にならないように、「プログラミングって楽しい!」と感じてもらえるように心がけています。
また、メリハリをしっかりつけることも大切にしています。良いこと、駄目なことはしっかりと伝え、その中から達成感を得てくれるようにと授業を行っています。
子どもが大きくなった時に、「この先生がこんなこと言ってた」「楽しかったな」という記憶が少しでも残ればいいなと思い、日々接しています。
Q. プログラミングを教える中で工夫されていることは?
子どもから発想が出てくるような働きかけ、言葉かけを行い、創造力が生まれやすい環境作りを心がけています。
例えば「夏休みの思い出」をテーマにプログラミングをする時は、「先生は花火をやったよ!」と具体例を出すようにしています。
また、1回の授業でうまくいかなかった内容は、次の授業でもう一度チャレンジし、「できた」という達成感が持てるように意識しています。
Q. 教える中で大変なことはありますか?
指導案は分かりやすい内容になっているので、それを見れば簡単に教えていけますし、そこまで大変なことはないです。
ただ、気分が中々のらない子に対しての盛り上げ方が難しいですかね。そういう時は、「ちょっとやってみたら?」と声をかけ、少しでもやって、「できた」という感情で終えられるように工夫しています。
Q. 教える中で感動したことや驚いたことはありますか?
一番最後のプログラミング教室で、「幼稚園の思い出を表現しよう」というお題を出した事がありました。
その時にある女の子が、お遊戯会の思い出を表現していました。
その子は、舞台の上でお友達と3人で踊ったことを忠実に再現し、自分の頭の中にあるものをとても上手に表していたんです。
その姿を見て、1年間で自分の思いをここまで上手に表現することができるようになったのだと、とても驚き、感動しました。
また、嬉しかったことは、卒園後にお家で作ったプログラミングの作品を見せに来てくれたことです。そこには私の絵が描かれていて、「先生すき!」という音声まで入っていたんです。本当にプログラミングが好きで終わってくれたのかなと感じ、すごく嬉しかったです。そんな姿に触れ、1年間やってきてよかったと心から思いました。
Q. 電子機器やタブレットを使う良さは何だと思いますか?
紙に描くお絵描きは、間違える度に消しゴムで消さなければいけないので途中で嫌になったり、自分ダメだなと思いやすい気がするんです。
その点、タブレットを使ったプログラミング教育は、間違えたら何度もやり直しが可能で、チャレンジしやすいという利点があると思います。
また、色んな色が簡単に使いやすく、「こうしたらどうなるんだろう」とイメージを膨らませやすくなる可能性があると感じています。
そこが電子機器、プログラミング教育の素晴らしさなのではないかと思います。
1年間での子どもの変化
Q. 1年間での子どもの変化は?
1年間での子どもの伸び率は本当にすごいです。ターニングポイントは夏休みでそこから変わる子が多く、急激に伸びていきます。
「とりあえずやってみよう」という子が増え、自分からどんどんやり始めるようになります。
始めは与えられたものをやるところから、「こうしたらどうだろう?」と考え始め、自分のイメージが出てくるようになるんです。
少しヒントを与えるとそれを形にし、主体的に作品を作っていく、その吸収力にはいつも驚かされています。
Q. 今後プログラミング教育を通して子どもにどう育ってほしいですか?
幼児期からプログラミングに触れられることは本当に素晴らしいことだと感じています。
「やってみよう!」という気持ちを大切に、プログラミングを通して世界観や視野を広げていってほしいと感じています。
今後の一人一人の成長が楽しみです。