明照幼稚園|本物の教育を。プログラミング教育を導入した理由とは?

明照幼稚園|本物の教育を。プログラミング教育を導入した理由とは?

明照幼稚園の特色

神奈川県葉山町にある明照幼稚園は、日当たりの良い園庭と園舎に囲まれた園で、いつも元気いっぱい笑顔いっぱいの園児たちがのびのびと活動しています。 体操あそびや自然観察、英語あそびをはじめ、菜園活動やリトミック、造形あそび、またコンサートの紹介やプログラミングといった8つの活動を取り入れられています。スピード感ある情報化社会に生きる力を養いつつも、自然に触れ、五感に働きかける感性を養う活動を取り入れられています。 各分野のスペシャリストによる指導により、一人ひとりの個性を大切に伸ばしながら人としての土台作りをしている園です。

導入経緯

Q. まず最初に導入の経緯からお伺いしても宜しいでしょうか?

園長先生: 2020年度から小学校にプログラミングが導入されるということを聞きまして、当園の子供たちにもそういう雰囲気を味わわせてあげられたらなと思って導入しました。

担当先生: もともと、明照幼稚園では25年くらい前から、Macintosh(マッキントッシュ: Appleが製造するパーソナルコンピューター)を使ってコンピューター遊びを行っていました。コンピューター遊びといっても、基本的にはマウスを使って、クリックをしたり、絵を描いたり、簡単なゲームをしたり、まずコンピューターに慣れよう!ということを行っていたんですけれども、すてむくらぶさんの存在を知って、そのコンピューター遊びを発展する形で、プログラミングの基礎も学ぶという形でコンピュータを一新して導入させていただきました。

すてむくらぶを選んだ理由

Q. いろいろなプログラミング教育やツールとかあると思うんですけれども、すてむくらぶに決めた理由はどんなところだったのでしょうか?

園長先生: いろいろな会社を拝見しましたけれども、すてむくらぶのスタッフの方や教えてくださる先生が非常に子供に平易な言葉で優しく、そして子供の成長を心から願って指導してくださるというのがよくわかりましたので、すてむくらぶを選ばせていただきました。

PCを使う理由

Q. タブレットをお使いの園が多くあると思うんですけれども、明照幼稚園ではPCをお使いになってますが、それはどういった経緯ですか?

園長先生: 当初やはりタブレットの方が金額的にも安くてありがたいということだったんですけれども、やはり本物の教育ということを謳っておりまして、本物で体験していくというところから、いわゆるリテラシーの本当の最初の第一歩なんではないかなということを感じまして。

担当先生: 今の年長さんの大体が、ご自宅でタブレットやスマホでYoutubeを見たり、簡単なゲームやってたりしてるので、タブレットに慣れているんですけど、明照幼稚園では、あえて実際の会社でも使えるような大人が使うWindowsPCを使っています。

タブレットは片手ですが、PCだとどうしても両手でやらないとできないんですね、片手だと絵が描けないので。両手ですることに最初なかなか掴めなくて難しいなと思うんですが、そこが大体二、三回ぐらい授業をやっていくうちに子供たちが自然と慣れてきて。
何かできてくると、さらにタブレットよりもさらに深い形のプログラミングができるようになるので、小学校になったときでも活用してできるような形でやってます。

親御さんの方でも、園児がPCを使いこなす姿を見て「パソコンを使ってる!」と驚かれますね。実際に学んでいると感じて頂けるようで、「子供の成長を感じた」というお話も伺っております。

園長先生: 今となっては、やはりPCを使ってよかったなというふうに思っております。また保護者様の満足度も高いのではないかなと思っております。

導入後の変化

Q. 実際ご導入されて、いかがだったでしょうか?

園長先生: 最初、トライアルで20分ずつさせていただいたんですけど、園児の反応がとても良くて「またやりたい」「もっと長くやりたい」という声が多く、ちょっと迷ったんですけれども、そんなに子供が喜ぶならと思って導入しました。

私も授業を見学した当初は、子供たちがマウスを使うのはどうかなと思いましたけど、数回やったら年長組の子供でも慣れてできるようになりましたし、非常に話をよく聞いて集中するという姿が見れたのでとても効果が高いと思いました。

Q. 授業での子供達の様子などお伺いできますか?

担当先生: そうですね。やはり自分の描いた魚さんの絵が動いたり、かっこいいカーレースを描いたときに車がびゅんと動くってことは、とても想像力としても楽しいと思うんですね。
最初はなかなかパソコンをうまく操作できなくて、「思ったように動かない」と言うんですけど、先生が優しく教えてくれて、だんだん慣れていくうちに、自分が動かしたい絵というのを、思い通りに動かして、ぐるぐる回したり、ひっくり返したりすることが面白くなってきて。
自信を持っていろんなことにチャレンジして、今度こうしたらこうなのかなということができるようになってきていると思います。最後にはもう自分たちでプログラミングをやりたいって言って自由自在に楽しく作品やってくれるようになったときには、とてもやってよかったなと思います。

Q. どんなときに子供たちが成長したなと感じられますか?

担当先生: 最初は絵を描く時もぎこちなくてできなかったり、何か間違ったら「もう先生できないよ」なんて言うんですよ。でも、間違いを恐れずにいろんなことにトライ・チャレンジして、卒園する3月になる頃には自信を持って自由に描いたり、たくさん楽しんで描いてやってる姿を見ると、やっぱりとても成長したなと思います。

保護者の反応

Q. プログラミング教育やるってことに対して、「まだ早いんじゃないか」という反応もあるようなんですが、親御様からの反応はいかがでしょうか?

担当先生: そうですね。親御さんの方でも、ただタブレットで遊んでたり、YouTube見すぎたりすると良くないみたいな、そういうイメージがあったので、導入した初めは「プログラミングというのでゲームやってる、ただタブレットで遊んでるだけ」という意識が親御さんにあったんです。
でも、実際に参観とかで見ていただいて、園児が大人と同じパソコンで使っていたり、絵を描くだけではなく、その絵をぐるっと回したり、絵を思い通りに動かすのを見て、プログラミング的思考を踏まえてやってるってことを理解していただけてます。「なるほど。このプログラミングは、ただの遊びやゲームじゃないんだな」と。
実際習っている姿を見ていただくことによって、非常に理解していただいているというような状況です。
子供たちがコンピューターでプログラミングを楽しく学習してる姿に、非常に興味を持っていただき授業参観でも好評を得ております。

園長先生: 授業参観では、多数の方が参加なさいました。参加人数が多いことでちょっとびっくりしたんですけれども、やはり「プログラミングがどういうものか」ということにとても興味が高いことがよくわかりました。
また、参加頂いた多くのお父さんに喜んで頂き、「これは受けさせたい」「ありがたい」という声を多く頂戴しております。
Q.プログラミング教育をするようになって園児が成長したというようなお話を親御様からお伺いするようなことってありますか?

担当先生: 親御様から、今まではちょっとの間違いもすることが怖いと言ってなかなかトライできない子が、積極的に間違えてもいいからいろんなことを試してみたいと変化するようになったとお声をききます。失敗をしても何回も何回も繰り返し行ったり、いろいろ試してみたりといったプログラミング的な思考で、間違いも恐れなくやるというのは持つようになったと。
実際子供たちの作った作品も展示させていただいたり、Webで見ていただいたりすることによって、子供達が「こんなに上手にこんな絵が描けたの」「こんな風に動かせるの」と生き生きと話をしてる姿を見て、親御様も喜こばれる姿を拝見いたしました。

どんな子どもに育ってほしい?

Q. 子供たちにどんなふうに育っていって欲しいですか?

担当先生: プログラミングの授業を見てますと、子供たちが喜んでいろんなことを想像してるんですね。自分のお弁当箱を作るとか、自分のお魚を作る、自分のお寿司を作る、と。
そして授業の前に未来の映像なんかも時々見せていただいて、非常に創造性が高まっているのを感じております。
ですから、PCやICTに使われるというのではなくて、自分の創造性を表現するツールとして使っていけたら、子供たちの間口が広がってとても良いのではないかと思っております。
普段からプログラミングに接することによって、スモールステップを少しずつ積み上げていく自信にも繋がっていき、より良い小学校生活が送れると思っております。

今後の展望

Q. 最後に今後の展望をお聞かせください。

担当先生: 子供たちがプログラミングを通してコンピュータに親しんで「コンピュータってのはこんなことができるいろんなことができるんだよ」といろいろな可能性を秘めているということも分かってもらいたいなと思うんです。
だいぶ大それたことになってしまうかもしれませんけど、未来の日本が誇るようなエンジニアを育てていけたらなと思っております。
大きな夢を言うと、未来のビルゲイツのような立派なITエンジニアが明照幼稚園の中から巣立ってくれたらとても嬉しいですね。

園長先生: そうですね。ますます創造性を駆使してもらいたいです。未来に役立つもの、さらに自分が社会貢献しながら、意義ある生活、それから人生を歩んでいく、そのきっかけになってくれるように願っています。
そのためにプログラミングが非常に良いツールだと思っておりますので、導入して本当に良かったです。

園長先生と担当先生、お忙しい中インタビューに答えて頂きありがとうございました。